園によるブックスタート

赤ちゃんと絵本をひらけば

園によるブックスタートとは?

市区町村で取り組んでいるブックスタートは、その地域に生まれたすべての赤ちゃんと保護者に「絵本」と絵本を楽しむ「体験」を手渡す活動です。1992年にイギリスで始まり、日本では2000年から動き出し、現在では全国の6割以上の市区町村が取り組んでいます。赤ちゃんと絵本を開いて、読むのではなく、喜びを分かち合うことを伝える大切な働きです。その役割は、毎日こどもたちが過ごす保育園やこども園を拠点に取り組むこともできます。それが園によるブックスタートです。毎月、0歳児の家庭に乳児の月刊絵本『こどものとも0.1.2.』を園が用意します。まずは、園で保育士が、月曜日から金曜日まで一対一で読んでやり、金曜日に家庭に持ち帰り、赤ちゃんと絵本を読む楽しさを体験します。この体験を月に4回、年間で48回経験したら親子共々絵本が大好きになります。乳児検診などでの一度の体験ではなく、園を拠点に日々繰り返しながら、絵本を通して赤ちゃんと喜びを分かち合う体験を積み重ねていく。しかも、保育士と保護者が、こどもが絵本を楽しむ姿を通して、こどもをより深く理解し、協働して子育てをするための支援にもなります。これは育児支援の大きな働きになります。


育児支援としてのブックスタート

保育園やこども園は、地域の子育てにおいて大きな役割を担っています。園はその地域における子育ての拠点です。日々、こどもたちが遊びを通して心身を成長させていく、そのために安心安全を保障します。また、保護者への育児支援も含まれます。育児支援の方法にはいろいろな取り組みがありますが、この方法は、絵本を活用し、こどもと園と家庭を結びつけ、さらに、日々積み重ねて体験を分かち合っていく支援です。乳児時期に必要な親しい大人との関わりや語りかける言葉、こどもの気持ちに寄り添い共感することなど、絵本を用いた育児支援には大きな可能性があります。具体的な実践例は、園へのインタビューを重ねながらまとめていきますね。


育児支援のための絵本ガイド

毎月、0歳児のための絵本を通じた育児支援のために、藤田春義が絵本を通じた赤ちゃんとの関わり方のアイディアをお伝えします。保育者でも、保護者の方でもご覧いただき、赤ちゃんとたっぷり絵本をお楽しみください。PDF版もダウンロードできますのでご活用ください。矢印をクリックすると他の号のガイドがご覧いただけます。

こどものとも0.1.2. 2021年12月号

おんぶに だっこに かたぐるま

乾栄里子 文 / 西村敏雄 絵

作者の乾さんが折り込み付録「絵本のたのしみ」で書いているとおり、「幼い人たちは、お母さんやお父さんの体をよじ登ったり、ぶら下がったりして遊びます。その記憶が体の中に残っていたら嬉しい」ですね。

これは、まさにその楽しみがそのまま絵本になっています。体育学を教えている方が話していたことですが、この絵本のように大人の体によじ登ったり、つかまったり、ぶら下がったりして遊ぶときは、大人もこどもの体をちょうどいい力で支えている。双方が力加減を調整しているから身のこなしがとてもスムースになるのだそうです。

わが家でも、肩車でてっぺんまで登ったら、するすると背中を伝って降りてくる。最初はこわごわでも、すぐに慣れて早く降りられるようになる。また、肩車のままで、お父さんは腕をバンザイのようにして、こどもの両腕を取ってくるりと前回りをする。こどもはドキドキで楽しくてうれしいのです。

お父さんの出番です。まずは絵本を持ってあぐらをかきます。そこへお子さんを座らせます。表紙を見てタイトルを読み始めます。ページを開いて本文を読みます。「おんぶに だっこに かたぐるま だれかのるこは いないかな」。読んでいる最中に、背中に回って登り始める子もいるかもしれません。そうやって楽しむのがこの絵本の楽しみ方です。

こどものとも0.1.2. 2021年11月号

さんかく ならんで

中辻悦子 さく

赤ちゃんにとって身近な形は〇です。どうぞ周りを見回してください。丸い形のものがたくさんあるでしょう。まずはお母さんの目です。丸いですね。お日様、お月様、時計、ビンのふた、ドアノブなどなど。□はどうでしょうか。窓、ドア、絵本……。いかがですか? それに比べて△はなかなか見当たりません。

だからこそ、『さんかく ならんで』はいいなぁと思いました。この絵本で△に出会えるからです。△には、〇や□にはない表情があります。少し傾いたり、逆立ちすると、さまざまな表情を現します。作者の中辻さんは、赤ちゃんに△を新鮮に感じさせてくれます。

満2歳近くなると並べる楽しさを発見します。何でも並べて、形や大きさを比べたり、違いを発見したりして実験と研究をしているのです。『さんかく ならんで』はその時期にピッタリです。

赤、青、黄、緑の4人のきのこたちをつくって壁に貼ってください。見つけたらきっと指を差して教えてくれるでしょう。最後のページのきのこたちのかくれんぼと合わせて楽しんでください。

こどものとも0.1.2. 2021年10月号

きのこのこ

得田之久 文 / ザ・キャビンカンパニー 絵

「こどものとも0.1.2.」の10月号をご覧になっている皆さん。4月号の『どんどこどん』を楽しんでから今回が7冊目の絵本です。初めて絵本に出会ってからまだ半年しか経っていないのです。それなのに赤ちゃんは絵本を楽しんでいるでしょう、分かっているでしょう。赤ちゃんの素晴らしい能力に驚きます。

さて今月の『きのこのこ』は、登場する4人のきのこたちの動きに注目してください。のぼる、すべる、わたる、あるく。どれもやってみたくなることばかりです。歩き始めた赤ちゃんは間もなく、ちょっとした傾斜なら登り始めます。階段だって登ろうとします。何でもできる気になっているようです。きのこたちと同じですね。マットレスや、座布団などで障害物をつくれば、乗り越えたり、跨いだりと新しい動きを楽しむでしょう。

赤ちゃんは、歩けることが楽しくて嬉しくて、得意になります。手を叩いて喜んでやりましょう。ただし危険なことも起こりますから十分注意します。特に落下は大きな事故に繋がります。窓や階段など、まだまだ大丈夫だと思っていると、思いがけないことが起こります。踏み台になりそうなものは除くこと!

赤、青、黄、緑の4人のきのこたちをつくって壁に貼ってください。見つけたらきっと指を差して教えてくれるでしょう。最後のページのきのこたちのかくれんぼと合わせて楽しんでください。

こどものとも0.1.2. 2021年9月号

くるりん ぱくっ

あずみ虫 さく

『くるりん ぱくっ』と包んで食べるのは楽しい。作るという行為があるから楽しいのですね。赤ちゃんは身近な大人がおにぎりを握り、海苔で包むのを見ています。それを手に持った時、嬉しそうにします。作る行為の仕上げをしているのではないかと思います。

『くるりん ぱくっ』は表紙の子どもがおにぎりを食べる表情が楽しそうで、幸福そうです。中のページのわんちゃんも、最後のネズミくんもカバくんも楽しそうです。読んでもらっている人も楽しくなって、ニコニコします。

絵本を読んであげる第一の目的は楽しむことですから、『くるりん ぱくっ』は読む楽しさと、食べる楽しさの両方が叶う絵本です。赤ちゃんが、読んでくださるあなたへ笑顔を送っているのがわかるでしょう。その目を見て笑顔を返してください。共感と共に楽しさと幸福感が記憶に残ります。

この絵本の『くるりん ぱくっ』を、そのままお家で実際にやってみましょう。絵本の世界が目の前に現われるのは子どもにとって驚きです。絵本を読んだ時の感動がさらに強く感じられるでしょう。すでに色々なものを食べ始めている赤ちゃんに最適の絵本です。

こどものとも0.1.2. 2021年8月号

あっちから こっちから

山崎杉夫 さく

今月の『あっちから こっちから』は、何度も「読んで!」と言われる絵本です。繰り返し楽しみたい要素がたっぷりあります。繰り返し楽しんだならこどもの中に何が起きるのでしょう。

小沢健二さんの父、小沢俊夫さんは「健二には、『3匹のやぎのがらがらどん』を1000回以上読んでやったから彼はいい音楽をつくるようになる。がらがらどんは音楽的にできているから」と語りました。音楽家になるかどうかは別にして、言葉に対するセンスやコミュニケーション力が磨かれることは間違いありません(ちなみに指揮者の小澤征爾さんは小沢健二さんの叔父です)。

この絵本の魅力の1つ目は、大好きな車が主人公であること。動く、走るということが魅力的なのです。2つ目は、日常と絵本の世界が繋がっていることです。今見たばかりの車と絵本の場面が重なるので、嬉しい、楽しい、気持ちを感じます。3つ目は、読んでくれる大人が「あっちから なにか くるよ なんだろう?」と問いかけてくれる。あかちゃんは間もなく自分から「ブーン ブーン」と声を出すようになるでしょう。

日常の場面でも再現します。お散歩で交差点に立ち止まり、「あっちから なにか くるよ」「こっちから なにか くるよ」と遊んでください。まだ話せないあかちゃんもこのやりとりを楽しみます。

こどものとも0.1.2. 2021年7月号

こんにちは こんにちは

スギヤマカナヨ さく

「こんにちは」は出会いの挨拶ですね。赤ちゃんが一緒の時、身近な人と出会ったら、抱っこしながら笑顔で「こんにちは」と挨拶を交わすでしょう。赤ちゃんはその様子を見て「挨拶」を感じ取っています。

挨拶をした方は、今度はちゃんと赤ちゃんの方を向いて笑顔で「こんにちは」と挨拶をしてくれるでしょう。その時赤ちゃんは、言葉は出なくても緊張しながら応答しようとします。お母さんは、赤ちゃんの代わりお辞儀をし、「こんにちは」と返答しましょう。和やかな挨拶の中にいることが大切な体験なのです。だから、無理矢理お辞儀をさせてしつけをしようとなんて思わないでください。

今月の絵本『こんにちは こんにちは』は、親しい人に挨拶するように、各ページのキャラクターに笑顔でお辞儀をしながら読んでください。その様子を見ているうちに、赤ちゃんも笑顔でお辞儀をするようになります。絵本のキャラクターたちはみんな笑顔です。笑顔は関係を築く上で何よりも効果的です。特に赤ちゃんの笑顔には魔法の力があります。

この絵本は、赤ちゃんに挨拶を教えるための絵本ではありません。登場するキャラクターの一人ひとりを赤ちゃんに出会わせてあげる絵本です。最後のページのはーちゃんの挨拶を真似してください。薄いハンカチやスカーフを赤ちゃんの顔にかけて「○○ちゃーん、こんにちは!」と。きっと、満面の笑顔とキラキラ輝く瞳に出会うでしょう。

こどものとも0.1.2. 2021年6月号

くだもの みいつけた

ひろのたかこ

作者の広野さんは庭でいろいろな果物を栽培しています。だから絵本の果物が瑞々しくて美味しそうです。まずは絵本をゆっくり見てそれを感じ取ってください。いかがですか? 色も形も美しいですね。赤ちゃんは見ること、触れること、嗅ぐこと、味わうこと、聞くことで世界を知るのです。感じることが何より大切です。

付録の「絵本のたのしみ」にも書いていますが、広野さんがダミー絵本を孫に読んでやったとき、手を伸ばして採る真似をしたそうです。それだけではなく広野さんの分まで採って食べる真似を始め、何度も繰り返したと記しております。さて、あなたの赤ちゃんはどのページで手を伸ばすでしょう。観察してください。「絵本のたのしみ」の2ページ目を開いてみてください。この手引きを書いている私の文章が載っています。0歳児クラスの絵本による育児支援を始めて5年目を迎えた澄川ひろのぶ保育園様の実践を記しました。同じ実践をしている園の方は励ましを受け、保護者の方は改めて絵本の素晴らしさを実感するでしょう。幸せな絵本の時間を重ねることが心と言葉を豊かに育みます。

是非、この絵本に描かれている果物の中で旬な物を買い求めて赤ちゃんに触らせてやりましょう。香りも楽しみます。味わうのは誕生を過ぎてからでしょうか。そうして秋までゆっくり楽しんでください。

こどものとも0.1.2. 2021年5月号

かめかめたいそう

齋藤槙 さく

表紙の色合いもほんわかとして、2匹のかめが「さぁ、こちらへどうぞ」と絵本の世界に招いているようです。今月も楽しみましょう。「折り込みふろく」に作者の齋藤槙さんが絵本の楽しみ方を①〜⑥まで書いてくれています。①からやってみましょう。

①まずは絵本を読んでみる。…カメのようにのんびりとした気分で絵本の世界を楽しんでください。→ ②絵本のカメたちと一緒に動いてみる。→ ③音楽や動画と一緒に動いてみる。…福音館書店のHPでは動画が公開されています。動画はこちら。→④実際にカメを見てみる。→ ⑤カメをよく観察したら、絵本にはない新しい体操をつくってみる。→ ⑥新しい体操ができたら発表する。

なぜ、作者の齋藤槙さんがこんなに詳しく紹介しているのかというと、前作『ぺんぎんたいそう』がたくさんのこどもたちに楽しまれ、ぺんぎんたいそうが大流行したからです。今度はかめかめたいそうです。

言うまでもなく、「かめかめたいそう」をやってくださるでしょう。発表の機会もつくられるでしょう。でも、一番大切なのは、このカメさんと共感することです。よくよくカメさんを見たらわかると思いますが、のんびりさ加減がこの絵本の最大の特徴です。日々の慌ただしさの中で赤ちゃんと絵本を読むひとときをゆったりと過ごせますように。保護者の皆さまにぜひ伝えてください。

こどものとも0.1.2. 2021年4月号

たいこ どん

きくちちき

赤ちゃんを膝に抱いて「たいこ どん」を読んでいると、ページが進むごとに、「どん どん」と調子が出てきます。それが赤ちゃんに伝わって、繰り返し読むうちに笑いも出て、一緒に楽しんでいるのがわかります。2、3回読むと赤ちゃんは表紙のてんとうむ虫を見つけて指を指します。赤いもの、小さいものに視線が向けられるのですね。どこを見ているのかよく観察してみてください。赤ちゃんなりに理解して見ているのです。

作者のきくちちきさんは北海道生まれ。こどものとも0.1.2.は『でんしゃ くるかな』に続いて2作目です。息子さんが2歳くらいの時、ラップの芯で椅子を叩いていたバチ捌きが見事で、一緒に叩いて気持ちが通じた経験が絵本の描かれています。

〈保育者の方へ〉慣らし保育の初日から、保護者に赤ちゃんを抱っこしてもらって、担任が絵本を読んであげましょう。慣らし保育が終わった後も、一緒に楽しんだ絵本は赤ちゃんに安心を与えます。週末に絵本をお家で読んでもらう前に、担任が読んであげている写真を掲示しましょう。保護者はそれを見て、読む意欲が高まります。

〈保護者の方へ〉膝に抱いて無理強いせず、繰り返し読んでいるうちに赤ちゃんは絵本を読んでもらうのが大好きになります。焦らず続けてください。大好きな人に、優しい声で語りかけられる時間は最高に幸せです。そして赤ちゃんが聞いてくれるとすごく嬉しいです。4月から毎月絵本がつくる赤ちゃんとの時間を楽しんでください。


園によるブックスタートのはじまり

藤田春義 文

はじまりは、福音館書店の月刊絵本、こどものとも0.1.2.シリーズの2017年4月号『ぱっちり おはよう』との出会いでした。「ぱっちり」は目覚めのぱっちりです。表紙のこねこの大きな目。ページをめくると、ぶたさんが気持ちよさそうに寝ています。「ぶたさんが ぐう ぐう ぐう」。次のページをめくると、そのぶたさんがすっくと立って大きな黒い目を見開いています。「おめめ ぱっちり おはよう」。

続きを読む 

初めてこの絵本を見た時、描かれたこねこ、ぶた、かめ、ねずみ、ひよこ、くじらと目が合う度にすごいなぁと思いました。赤ちゃんはこの動物たちと目を合わせるに違いない。そして読んでくれるお母さん、お父さんとも目を合わせるに違いない、そう思いました。そのことを確かめたくて、ある園で0歳児クラスの保育士さんに読んでもらい、動画を撮ることにしました。赤ちゃんが目を合わせやすい抱き方で、一対一で読んでもらいました。そうすると、予想通り赤ちゃんは絵本の動物たちと目を合わせ、読み終えるまでに何度も保育士さんとも目を合わせていたのです。赤ちゃんの様子を注意深く見ていると、「ぶたさんがおきたよ」、「ひよこさんたちもおきたよ」と伝えているようにも、「ここがたのしいんだ」と共感を求めているようにも見えます。この出来事で、0歳児クラスの赤ちゃんに絵本を読むことに重要な意味があると確信したのです。

私は1996年開院の産科小児科グロリアクリニック(2019年4月閉院)の理事をしており、当初、育児教室も行っておりました。生後4ヶ月の赤ちゃんが満2歳になるまでに計6回開催します。その初回に、こどものとも0.1.2.の1996年4月号『もう おきるかな?』を読み、プレゼントしておりました。15組ほどの親子が車座になって座る真ん中に私が座り、半数の親子に『もう おきるかな?』を読みます。残る半数の方々には、読んでもらっている赤ちゃんの様子を観察してくださいとお願いします。4ヶ月の赤ちゃんが絵本をよく見て、よく聞き、読み手の私と目を合わせ、にっこりと笑います。その様子に驚きの声があがります。21年間で5,000人の赤ちゃんに絵本を読んできて毎回思うのは、赤ちゃんはよく聞いているということです。毎回、読み終わってから次のようなことを話します。

1. 「お子さんはどこにいるよりもお母さんに抱かれている時が安心を感じます。だから興味や関心のあるものに目と耳を向けることができます。安心が何よりも必要ですよ」
2. 「赤ちゃんが聞いているのは、ことばの意味よりもお母さんの声を通して気持ちが伝わります。気持ちが伝わると嬉しいです」
3. 「小学校入学の時に一番求められるのは聞く力です。絵本を好きになると、間違いなく聞く力もつきます」
4. 「1回の授乳で赤ちゃんは数回吸うのを休んでお母さんの目を見つめます。この時に目を合わせて語りかけたり、赤ちゃんの口元を触って授乳を促したりしますが、ほとんどのお母さんが赤ちゃんを僅かに揺するということをします。揺すられた数秒後におっぱいを吸い始めることがわかっています。赤ちゃんから発せられるサインを見逃さないように、授乳中のスマホは止めましょう」

育児教室でのこの取り組みを続けてきて、保育園の0歳児クラスで「こどものとも0.1.2.」によるクラス全員の絵本活動の取り組みを考えました。それも育児支援を目的とした絵本活動です。


参考書籍

「子ども・社会を考える」講演会シリーズ Vol.04

すべての赤ちゃんに絵本を

ブックスタート発案者 ウェンディ・クーリング / NPOブックスタート 編 / ¥660

イギリスでのブックスタートの発案者、クーリングさんをお招きしての講演をまとめた小冊子です。講演録なのでとてもわかりやすく読みやすい。赤ちゃんに絵本を読むことに疑問を感じる人はいないかもしれません。でも、いざ「なぜ、赤ちゃんに絵本を読むのですか?」と問われると、どう答えますか? 演題のとおり「すべての赤ちゃんに絵本を」。この本を読むと、改めて、今こどもたちに絵本を読んでいることが、どれだけこどもと大人にとって意味のある、価値のある大切な働きなのか、ということがわかります。第2部の佐々木宏子さんとの対談がむちゃくちゃ面白いです。乳幼児保育に関わる皆さまにお勧めします。

子ども・社会を考えるシリーズ

人類の育児スタイルは共同養育

比較認知発達科学者 明和政子 / NPOブックスタート 編 / ¥660

NPOブックスタートの講演録をまとめたブックレットです。タイトルをみると難しく感じますが、臆さずに手にとってもらいたい。難しいことは一切書いてありません。この本には、心や脳がどのように成長していくのか、どのように必要なことを獲得していくのか、そのことが丁寧にわかりやすく書いてあります。触れること、真似ること、繰り返し丁寧に関わること、見つめること。普段、乳幼児と関わる時に大切にされていることが、なぜそうするのか、そのことが科学的にわかってくる。著者が、ヒトのもっている特有の「心の働き」を科学的にわかりやすく解き明かしているので、自分のやっていることを説明できるようになるのもいいところ。僕たちには「共感する心」を独自に進化させてきたのです。チンパンジーの子育てとは決定的に違うこと。それが園のように、共同でこどもを育てることができる共同養育というスタイルなんですって。たしかに、人間以外では幼稚園や保育園はないですもんね。