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都会暮らしの仲間たち①

by AIKO SENZAKI

ハクセキレイ Motacilla alba 2016.12 Ibaraki


中々解けない雪の山を見て、ため息をついてしまいます。ナナカマドの果実もすっかりなくなり、沢山の鳥で賑わってたのが嘘のよう。春を探しにわざわざ遠くに出かけるには、ちょっとした元気時間が必要です。けれど、小さい公園に散歩に出かけ、大型スーパーで買い物を済ませて、夕方には駅から家に帰る……なんて人は少なくないはず。そんないつもの場所でも、新しい発見があるものです。

目線を低くして、道路で雪をほじくるハシブトガラスや、せわしなく庭木の中から出たり入ったりするスズメの気持ちになって、ほっと一息。いつもの場所のいつもの顔ぶれを覚えると、新入りにもすぐ気がつきます。モデルのようなすっきりとした体型、モノトーンのコーディネートに身を包み長い尾を上下に揺らしてコンクリートの上を歩いているのは、「ハクセキレイ」。静かにじっと観察していると、公園では雪の解けた地面をトコトコ歩いて一生懸命に虫を探し、スーパーの駐車場の水たまりでは美味しそうに水を飲む姿に癒されます。夕方にひょいと目線を上げてみると、駅前の街路樹や電線に大勢で並んでふっくらと眠る姿に気がつくかもしれません。都会の小さな仲間の暮らしを、そっと覗いてみませんか?