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ナナカマド・レストランのお客さま②

by AIKO SENZAKI, photo by HIRAKU SENZAKI

上 ヒレンジャク Bombycilla japonica スズメ目 Passerine / 下 キレンジャク Bombycilla garrulus スズメ目 Passerine


前回に引き続き、「ナナカマド・レストラン」に訪れる野鳥をご紹介しましょう。2月ともなるとナナカマドの果実の残りも少なくなり、レストランの営業も終了間近に。団体で押し寄せ、食欲旺盛な大食漢、残った果実を豪快に平げるキレンジャクとヒレンジャクについて取り上げてみましょう。

遠出が億劫になる寒い冬、一番のおすすめは街中での野鳥観察です。街中といって侮ることなかれ、街路樹には、雪に困ったたくさんの鳥たちが、餌を求めてやってきます。たくさんの果実をぶら下げたナナカマドは、彼らに大人気のレストランで、様々な種類の鳥たちがひっきりなしに食事に訪れていることも少なくありません。中でも「ウソ」は特に私のお気に入り。この、嘘みたいな本当の名前をした小鳥の魅力は、上品な色と可愛らしい小さい嘴。「フィ、フィ」と透き通った声で控えめに鳴く、例えるならば、和服美人といったところ。嘴で器用に果肉を剥いて食べるおかげで、人気の街路樹の下には赤い果肉の食べかすが散らばります。足元に気を配りツルツルの歩道を歩く時、この"食べかす"を見かけたら、ちょっと足を止めて、樹を見上げてみてください。素敵な鳥との出会いが待っているかもしれません。